第23回サロマ湖100kmウルトラ・マラソン、100kmの部に参加した。
♪ウルトラの父がいる ウルトラの母がいる そしてタロウがここにいる(注:本文中の登場人物に血縁関係はないので悪しからず)
午前1時45分起床、網走市内のホテルからスタート地点の湧別町を目指す。
午前3時、道の駅「サロマ湖」にてコンタクトを装着後、朝飯(コンビニおにぎり3コ、のりは食べない)を投入する。
4時ちょい前に会場に到着し、羊羹1コ、寒天はちみつ、アミノ・バイタル(粉)を1袋水で流しこむ。
ゴール行きの荷物と、55kmレスト・ステーション行きの荷物を預ける。
既に長蛇の列となっているトイレに並ぶ。
ず~っと並んでいると、サロマン・ブルーのメンバ専用控え室から"ウルトラの父"が出てきた!
トイレ待ちの列から話しかけるのは流石に憚られたので、目で見送るしかできなかった…(小心者)。(--;
1回車に戻るつもりだったから、走る道具を持たないままトイレ待ちの列に並んでいるときに4時40分が過ぎた。
よーやく「大丈夫?」と様子を聞きに来てくれた親に、ラン道具を取りに行ってもらうよう頼む。
トイレが済んで、走る準備も整った。
スタートの整列前にパワー・ジェル(先週のリレー・マラソンのときにランナー仲間から頂戴したもの)を投入する。
午前5時のスタート直後、みんな走らない(笑)。(^^;
カメラに向かって手を振りながら、スタート地点を通るまで1分強歩く。
スタート・ラインを越えたあと、周りのゆったりとしたペースに合わせて"走らない"ことを心懸ける。
足に余計な力を入れないよーに、地面を蹴らないよーに、腕をだらんと下げて振るよーに、自分に何度も言い聞かせる。
自分の周りでもサロマン・ブルーのメンバをちらほらみかけるが、意外とフォームが美しくない人もいる。
ウルトラを走るんなら修正すべき点は修正しないと息の長いランナーとして走れないんぢゃないか?、などと一丁前に講釈なんぞを垂れてみる(笑)☆(^-^)b
のんびりしたペースで10kmを通過、レース中では初めてとなるデジカメでの撮影をした☆(^-^)b
疲れもないよーだ。
竜宮台の折り返しへ向かってゆく、速い人は既に折り返してくる。
前方がワァー×2と騒がしくなったと思ったら、折り返してきたランナーとハイ・タッチしているのが見えた。
5mくらい手前でみんなとハイ・タッチしているランナーを視認できた、ウルトラの父だ!!
「○○さ~ん!」と呼びかけると、「頑張って~」と言いながらハイ・タッチしてくれた☆(#≧▽≦#)
ウルトラの父とハイ・タッチできた幸せな気持ちにずーっと満たされたまま(笑)、折り返し地点に到達した。(^-^)b
ウルトラの父はゼッケン1番、サロマ湖100kmウルトラ・マラソンにおいては英雄的存在かつカリスマって感じ?
ウルトラの父に「いつかこっちの世界へおいでー」って言われていなかったら、サロマ湖を走ることなんてなかったかも知れない。
そんな尊敬する大人(たいじん)とハイ・タッチできた喜びね。
途中、ジモッティ女子中学生が4人並んで手を出していた。
前のランナーがみんなハイ・タッチしていく、ぢゃあオレもー♪o(^▽^)o
女子中学生を手の平で触れることなんてないよー?(#≧▽≦#)
因みに、ランナー同士のハイ・タッチは右手、沿道の人とのハイ・タッチは左手でする。
ウルトラの父とハイ・タッチした幸せな気分も収まって20kmを通過、マイル・ストンで写真を撮っとく。
まだまだ疲労は感じられない。
竜宮台の折り返しへ向かう道から帰ってくると、湖の西側から回り込むようにコースを取る。
スタート方向からきた道との分岐点近くで、今度は男女総勢10名くらいのジモッティ中学生が手を並べていた。
「ガンバです!」って言ってくれるから、「ありがとーございまーーーーす」と言いながらハイ・タッチして通る♪
彼らが陸上部員だったのであれば、100km走るオレら"先輩"が後生に残せることってなんだろー?ってなことを考えた。
長い×2直線の道が前方に広がる。
周りの景色が目まぐるしく変わることもなく普通ならイヤになってしまうよーな景色の中、あまり難しいことを考えずに進む。
周りの人もまだ×2多い。
長い直線が終わって角を曲がると、30kmを通過した。
ちょっと疲れてきたから、自分に問いかけてみた。
「I'm fine, thank you!、いや、Muy bien, gracias!」。(^-^)b
33km付近のエイドで、早めの補給を心懸けて初めて食べ物(チョコのクッキーとバナナ)を口にした。
30kmを越えたあたりから、顔が背中の痛みで歪みっぱなしになった。(>_<。
日常生活では治したつもりのカゼでも、走るにはムシできない程度の呼吸困難が襲ってきた。
とは言え、スピードが大して出ていないから致命傷にはなり得ない。
30kmを越えてからは、55kmのレスト・ステーションまでのカウント・ダウンで乗り切る。
国道238号沿いからは、アップ・ダウンの連続だった。
ひとつ×2は大したことない坂でも、じわり×2と疲労が蓄積していく。
ときどき国道沿いにある小さな街中を抜け、橋を渡った先にある40km地点を通過。
今一度自分に問いかける「Como estas?」、「muy bien, gracias!」。
国道から逸れて湖沿いの道をゆく。
スタート地点から42.195km、4時間強かけてフル・マラソンのゴール地点を越えた。
いよいよウルトラの世界、未知の世界へ突き進んでいく。
国道に戻ると、スタート地点の町・湧別から佐呂間町へと舞台が移る。
サロマ湖は汽水湖だからか、湖からの風は磯の香りを運ぶ。
車に乗っていたら絶対に気づくことがなかった、生身の身体で走る喜びだね!
全体の行程の中間地点、50kmを通過。
坂道でだいぶやられた感がある。
胸の中で「Como estas?」、息も絶え絶えに「muy bien, gracias」。
50kmを過ぎると、1kmごとに距離表示が出てくる。
50kmまではろくすっぽ距離表示がなかったよーな…?(^^;
湖越しに55kmのレスト・ステーションとなっているホテルが見える。
見えてしまうと、その遠さがイヤになるねぇ。(^^;
レスト・ステーションに到着、ここでの休憩時間を10分に設定する。
ウルトラの父は、10時06分頃、ニコ×2しながらここから出ていったらしい。
預けた荷物を受け取って中を見てみると、別の人の荷物を間違えて受け取っちゃっていた。(--;
レジャー・シートを親に敷いてもらったり、おにぎりをもらってきてもらったり、結局色々と助けてもらっちゃったよ。(^^;
自分はすぐさま靴を脱いで足にできたマメをチェック、何と左足の中指に水ぶくれが1コあるだけだったっちゅー奇跡!、ソッコー潰して靴下を履き替えて処置は終了!(^-^)b
おにぎり3コとバナナ1本、アミノ・バイタル粉1袋とゼリー1コ、仲間からもらったパワー・ジェル1コ(同じモノを2コもらっていた)を流し込む。
トイレを済ませて出発の準備を整えると、既に13分が経過していた。
レスト・ステーションでの過ごし方も、レースに左右するなあ☆
レスト・ステーションを出発してすぐに、潰したマメ痕に絆創膏を貼るのを忘れたことに気づいた。
新しい靴下だし、ま良っか!(^-^)b
あと45km、行くぞー!o(^▽^)o
残りの距離がフル・マラソン以上あることに対して、この時点では気持ちが切れていなかった。
レスト・ステーション先の上り坂で、足がうまく上がらないことに気づいた。
恐らく、10km/hのスピードを持続するのはムリだ。
サブテンの目標が遠のいていく音がした。
湖沿いの道で60kmを通過。
心の中で「Como estas?」、初めて給水のタイミングで止まった。
アミノ・バイタルを飲み干してバナナを食べて、ストレッチして「muy bien, gracias!」。
63kmの給水所で、完全に足が止まった。
椅子に座ってストレッチをすると、動かないほどガチ×2に固まっているワケぢゃない。
それなのに、右足のふくらはぎに蹴るための力が入らない。
どうする?
村上春樹の、「『一度も歩かなかった』と墓石に刻みたい」って言葉が脳裡を過ぎる。
立ち止まってストレッチをするのは、歩いたことにはならないよな?
屈伸をしたり、道路脇の柵に掴まって足をストレッチしたり、足よ動け!と念じる。
68km付近で50kmの部のランナーと合流し、エイドを迎える。
子どもから貰った温かいおしぼりが嬉しかった。
あれ、うちの親がこんなところで何してんだろ?
ウルトラの父が、やっぱりニコ×2しながら通っていったらしい。
走るのがしんどくなったのはゴールまで37kmある地点、今はまだゴールまで33km残っている。
最後の町・常呂町に入った。
国道を折れて、70kmを通過した。
ポツリと呟く「Como estas?」、ヤケクソで応える「muy bien, gracias!」。
72km地点、走る衝撃に足が耐えきれずついに歩き出した。
ドコまで歩こう?、ゴールまで途方もない道のりが待っている。
「2km先 おしるこあり」の看板を発見!
現金なもので、食い意地を張って走り出すことができた(笑)。(^^;
歩きを交えながら、何とかおしるこ(笑)に到着した☆
芝生の上に腰を下ろし、おしるこを平らげてよぉ~くストレッチする。
目の前で足に水をかけてく人が何人もいる。
足に水をかけるのはギャンブルだ、自分はどーする?
ふとももとふくらはぎに水をかけて、アイシング効果を期待する。
それでもやっぱり痛くて、走る衝撃がもろに足を襲う。
「救護・リタイヤ」の文字が見えた、ココでやめよーか?
リタイヤをホンキで考えたけれど、まだ誰も時間切れを待つ人はいない。
先へ行こー!o(^▽^)o
たぶん、ゴールするのはムリだ。
でも、自分で走り続けることを放棄しちゃいけない。
止まれと言われるその瞬間まで、ゴールを目指そー!o(^▽^)o
"デジカメを持って走る"宣言をしたとき、「ワッカの原生花園の写真を撮ってきて」って"ウルトラの母"からリクエストされたっけ。
よぉ~し、80kmの原生花園入口まで行こう、あとのことは着いたら考えよー。
途中何度もリタイヤしよーかなあ?って思うたびに、「頑張って!」と応援してくれた人たちの顔が浮かぶ。
会社の人に、走友会内外のランナー仲間に、友人・知人に、家族に、そして彼女に「いやあ、リタイヤしちゃいましたよ~」なんて報告できねぇ!
おまじないのよーに、口の中で「ワッカ…原生花園…」を繰り返し呟く。
どーせ辞めるにしても、ウルトラの母が教えてくれた場所まで行ってみよー♪o(^▽^)o
歩き、歩き、ときどき走りで、80km手前の給水所に到着。
黒砂糖の塊とジュース、バナナとゼリー飲料とお茶を補給してストレッチして出発。
ワッカへと続く木立に囲まれた道に入ると、80km関門を発見。
80kmの関門閉鎖は15時、90km関門閉鎖は16時半、ホンキで関門との時間勝負だ。
こんな状態で勝てる気しないけどね、「Como estas?」、「muy bien, gracias!」。
走ろーとするときは、歩きから慎重にランの態勢に入らないといけない。
失敗すると痛みで歩くスピードも減速するし、成功してもせいぜい500m走れるだけ。
足の痛みに顔を歪ませながらペタコン×2進んでいるうちに、木立を抜けた。
一気に視界が開けて、疲れた身体の目に飛び込んできたのは、晴れて明るくなった空の色よりも鮮やかなサロマン・ブルー(オホーツク海の色)だった!
サロマン・ブルーを見た瞬間、目に涙が溢れてしばし止まらなくなった。(T-T)
たぶん、被写体が遠すぎてこの海の青さは写真には残せない。
ウルトラの母(の言葉)に導かれ、ここまで来てホントに良かった!
そろそろすれ違うかなあ?って思っていると、ウルトラの父がきた!
レース終盤だとゆーのに、相変わらずニコ×2している。
人がばらけているせいか、離れた位置から気づくことができた。
「○○さ~ん!、□□さんがヨロシクと!」って言うと、「はぁ~い」って力が抜けた感じの返事が返ってきた。
そりゃあ、疲れていて当然だよね。(^^;
自分も走っていたタイミングでハイ・タッチできて良かった☆(^-^)b
すべてのイベントが終わって、残すは制限時間との戦いになった。
人間とは欲深い生き物で、ゴールしたいって図々しくも思い始めた。(^^;
けれども、1kmを90分でカバーできる状態ぢゃない。
届かないか?!って思って時計を見ると、1時間勘違いしていることに気づいた。(^^;
逆算すると、今のペースで85kmまで行けば、残りの距離を歩いてもゴールできる!
完走とは言えなくても…。
走っている人を見て、自分はランナーとしてまだまだ弱いなあってことを思い知らされた。
自分の中のマラソン哲学、「マラソンは途中で速い人が強いんぢゃない、最後まで走っているランナーが強いんだ」。
オレはまだまだ強くなりたい!
エイドで食べたスイカが美味しかった☆(^-^)b
スイカを食べたら時間のロスは避けられないから食べるのは諦めよーと思ったけれど、女子高生が「美味しいですよー」って言うから思わずもらって食べた(笑)☆(#≧▽≦#)
85kmを通過する、反対側に90kmの関門がある、そして折り返し地点に到達する。
今きた道を戻るのって、精神的にツライなあ。(>_<。
ストレッチして走ろーと試みても、やっぱり走れない。
90km地点も歩いて通過すると残りは10km、ゴールまで行けそーだ。
「Como estas?」、「muy bien, gracias!」力なく応える。
天気が変わり始めた、空が曇って風が冷たくなった。
ワッカは前後左右吹きっ曝しだから、風の影響をもろに受ける。
早く脱出せねば!、でも走れない。(>_<。
エイドの温かいお茶が美味しい☆
街道歩きを思い出す、あのときは5km/hで歩くのがやっとだったなあ。
今はこんなボロ×2でも、5km/h以上の速さで歩いているなあ。
1kgの荷物を背負って歩くのって、すっげー負荷だった?!
93km頃から、寒さで歯がかた×2鳴り出した。
救護の車とすれ違う度に、毛布をくれ~!って頼みたかった。
95kmから先の距離表示は、いよいよゴールまでのカウント・ダウンになった!
標識の色も赤で、ラストが近いなって気がする。
よーやく吹きっさらしのワッカを抜けて木立に戻ると、寒さを感じずに済んだ。
ラスト2km付近のエイドで黒砂糖とお茶を補給して、ゴールまでの歩きに備える。
ラスト1kmを切ってからがまたツラかった~、道幅が広くなってグランド・フィナーレが近いことを窺わせるのに…。
そこへ、後ろからおっちゃんが走ってきて、オレの横で「ふーっ」と息をついて歩き出した。
横を向いたら目が合ったから、「いよいよですね」って話しかけてみた。
「これでやっと走らなくて良いんだ~」とおっちゃん、何回目のサロマか訊いてみた。
「6回目」とのこと、今までで一番キツかったのはいつでしょう?
「今回だな、一番タイムが悪いよ」、自分は初北海道で初100kmだったからよくわからない。
「初めてで完走?!凄いね、また来年も来てね!」、おっちゃんはゴールに向かって走り去った。
50kmと100kmのレーンがわかれた、ゴールはすぐそこだ。
沿道の人やフィニッシャーが「もうちょっとだ、頑張れ!」と応援してくれる。
最後の直線に入り、視界に飛び込んできたゴールの文字。
涙が止まらなかったけれど、ゴール前に写真を撮って涙を拭う。
スタートしてから12時間45分59秒、制限時間前の17時45分59秒に何とかにゴールすることができた!(#≧▽≦#)
そしてわかった、「走るのは好きなのよね?」、そだよ♪o(^▽^)o
走るのが好きでなきゃ、ゴールまでこれやしねぇよ☆(^-^)b
途中すべてのエイドで中高生たちが「ガンバです!」って励ましてくれたからここまでこれた。
地元にいる仲間が励ましてくれたから、ゴールすることができた。
オレ1人の力では到底ゴールすることはできなかっただろう。
応援し、支えてくれたすべての人に感謝の意を表したい、ありがとー!
タイムは↓の通り。
スタート~10km:56'23"
~20km:1:53'12"
~30km:2:49'11"
~40km:3:48'10"
~50km:4:47'32"
~60km:6:03'18"
~70km:7:25'38"
~80km:9:11'01"
~90km:10:51'54"
~ゴール:12:45'59"
写真はわかりづらいけれど、ワッカに入ったときに見たサロマン・ブルー。

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